CASIO一般電卓構成比計算
定数計算の違いから電卓を用いるある資格において、CASIOを忌み嫌い、強力にSHARPを推し、SHARP一般電卓でないといけない理由。それは《構成比計算》。
構成比計算とは、算数の《百分比》という単元で習います。例えばこういう問題です。
クラス 得点 比率
A 100 20%
B 150 30%
C 250 50%
合計 500 100%
最近、CASIO一般電卓の説明書からこの構成比計算の操作例が省かれたものを見るようになりました。まずは操作のしかたを。
1)100+150+250と操作します。
2)÷100を入力します。
3)÷÷と操作しKを表示させます。
4)100,M+ 150,M+ 250,M+を入力してください。
5)MRを押してください。
これがSHARP派がいう《構成比計算ができないこともないが》と言う操作です。実はCASIO一般電卓は定数計算モードに入っていると%のあとにメモリ操作を行うとこのようになります。(例題を参照)
合計500÷÷100,%で20を表示します。M+を押すと20÷500=という計算を行って0.04がメモリに入ります。つまり100÷500×100÷500=を計算をしたことになります。
そこで、500を100で割って5を定数にセットして、100、M+すると100÷5=20がメモリに格納されます。これは《合計値100分の1の何倍》を求めていることになります。100は500の20%は、100は500の100分の1(=1%)の20倍と表すこともできます。ゆえに、CASIO一般電卓での構成比計算は、合計1%の数値を定数にセットする操作(÷100÷÷)が必要ととなります。腑に落ちれば難しくも複雑でもありません。
この操作の利点は、加算合計÷100÷÷各項目値,M+と一連の流れで進められます。合計値をメモする必要して再計算する必要が省けます。
また、÷100÷÷の100を360に置き換えると円グラフと各項目の角度を知ることができます。180にすると半円グラフの角度を知ることができます。また、例えば15cmの棒グラフを作る場合でも各項目の長さを知ることができます。(※)
(※割り切れない数値の場合、若干の誤差が出てくることがあります)。これはCASIO一般電卓の説明書《応用計算》に載せられていた《按分比計算》を用いました。最近の電卓説明書には按分比計算が省かれているものもあります。
さらに1,000にすればパーミル(千分比)も求められます。どうです。忌み嫌う必要もないでしょう。(CASIO派SHARP派という表現は私は嫌いです)要は使いやすいと思った機種がその人の最良な電卓となります。